ヒラメ

太平洋西部に分布。
最大で全長1m、体重10kgほどになる。
両目とも頭部の左側半分に偏って付いているのが特徴。
ヒラメはカレイと比べて口が大きく、歯も1つ1つが大きく鋭い。
カレイと比べると、恐い顔をしている。

沿岸の砂泥地を好み夜活動する。
昼はよく砂泥中に身を潜め頭だけ出している。
主に海底に住む小魚、貝類、ゴカイ類を食べる。
幼魚から成長するにつれ魚類を捕食する割合が増え、成魚では9割が小魚となる。
そのため、カレイ釣りではゴカイ・イソメのほか鈍重な動きのワームを用いるのに対し、ヒラメ釣りでは生き餌の小魚や俊敏な動きのルアーを用いる。
ヒラメはカレイと異なり、体全体を使った比較的俊敏な動きが可能。

冬は相当深い所に下り、3~7月の産卵期には水深20mぐらいの浅瀬に移動する。
卵は浮遊性で、卵から孵った稚魚は通常の魚と同じように細長く、目も両側に付いている。全長1cmくらいに成長する頃から右の目の移動が始まり、2.5cmくらいになると親と同じ形になる。
3年程で成魚になる。カレイ類には数十年生きる種もいるが、ヒラメの寿命は短く、せいぜい数年程度と言われる。その分、ヒラメはカレイよりも成長が早く、養殖もしやすいとされている。

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